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夜景と生ビール、静かな時間|神戸ベイシェラトンのクラブラウンジ

料理で圧倒する種類のラウンジではない。それでも、窓一面の夜景と一杯の生ビールが、この場所を記憶に残す。

■ 利用の基本情報

  • 訪問時期:2023年12月17日
  • 利用シーン:ひとり滞在(出張/息子誕生前)
  • 利用資格:クラブフロア宿泊
  • 予算帯:〜999円(ラウンジ利用分/宿泊に付帯)
  • 利用内容:ティータイム、トワイライトタイム、翌朝
  • Bonvoyステータス:プラチナエリート
神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズのClub Floor(クラブフロア)表示サイン
落ち着いたアンティーク風ソファが並ぶ神戸ベイシェラトンのクラブラウンジ店内
神戸ベイシェラトンのクラブラウンジから見下ろす六甲アイランドの輝く夜景

扉の向こうに広がる、水の壁と海の景色

クラブフロアの入口には、シェラトンのSを月桂樹が囲む重厚な銘板が掲げられている。扉を抜けた先のラウンジは、大ぶりの花柄を張った一人掛けのソファが並び、フロアの中ほどには水が絶えず流れ落ちるガラスの壁がしつらえられている。窓の外は神戸港と六甲の山並み、そして湾を渡る橋。夕刻の光が入る時間帯の静けさは、この施設のもっとも贅沢な部分だった。

ティータイムは軽やか、そして十七時の混雑

日中のティータイムはセルフサービスで、ソフトドリンクとクッキーやナッツ、ドライフルーツなどが自由に取れる。ガラス瓶に整然と収められた菓子から二枚ほど皿に取り、コーヒーマシンでカプチーノを淹れる。窓辺の低いテーブルで港を眺めながら過ごす一時間は、都心のラウンジにはない密度を持っていた。

ただし、席数には注意が必要である。訪問時は十七時を少し回った頃には満席となり、入れずに客室で空きを待つ滞在者が出ていた。夕方の利用を確実にしたいなら、開始時刻に合わせて動くのが賢明だ。ラウンジをあてにして食事の予定を組む場合、この一点は計算に入れておきたい。

トワイライトタイムは一時間制、生ビールが効く

十七時から十九時のトワイライトタイムは一時間制で、席に着くとオードブルプレートが供される。仕切りの入った白い長皿に、サラミ、チーズを載せたバゲット、海老とコーンのサラダ、白身のフライ、コロッケ、そして小魚の南蛮といった品が一区画ずつ盛られる。丁寧に整えられてはいるが、あくまで軽くつまむための量であり、これで夕食を代替する設計にはなっていない。夕食を外で取る前提で組み立てるのが正解だろう。

一方で評価したいのは、自動サーバーで生ビールが飲めることだ。泡まで機械が整えてくれる一杯は、湯上がりの体に素直に効く。ワインは赤白とシェリー、ポートまで並ぶが、こちらは価格帯相応と受け止めるのが穏当なところだ。神戸という土地柄を思えば、灘五郷の酒がもう少し充実していれば、この場所の物語性は一段上がるように思う。

十九時を過ぎてもアルコール自体は残されていたが、ビールサーバーは撤去されていた。酒類の提供は二十時半まで続くため、遅い時間に一杯だけ戻ってくるという使い方はできる。ただしビールを目当てにするなら、前半のうちに、というのが実践的な結論である。

生ハムやカナッペ、揚げ物がきれいに盛り付けられたクラブラウンジのおつまみワンプレート
グラスをセットして冷えたアサヒスーパードライを注ぐ自動生ビールサーバー
アイスバケットに冷やされた白ワインや赤ワインのボトルが並ぶドリンクバー

そして、夜景

日が落ちきったあとの窓辺が、この滞在で最も良かった。眼下には六甲ライナーの高架がまっすぐ伸び、住棟の灯りが規則正しく並ぶ。その先には湾を隔てて神戸市街の光が広がる。派手にきらめく都市の夜景とは違い、水面の黒が光量を吸って落ち着いた明度に整えている。料理の物足りなさは、この一枚の眺めでかなりの部分が相殺された。

朝は、ほぼ貸切

翌朝のラウンジには朝食の提供がない。そのため利用者はほとんどおらず、実質的に貸切のような状態だった。朝食はGARDEN CAFEで取る前提となるが、食後にコーヒーを持ってこの静かな空間に戻り、明るい港を眺める時間は悪くない。朝の使い方を知っているかどうかで、このラウンジの評価は変わる。

総評

飲食の充実度で選ぶラウンジではない。窓の外の景色と、混雑を避けた時間帯の静けさに価値を見出せるかどうかが分かれ目になる。夕食を外で取り、湯に浸かり、夜景を眺めながら一杯だけ飲む。この組み立てにはまったとき、このラウンジは価格帯をはるかに超えた満足を返してくる。同行者と静かに話す時間を求める滞在にも、素直に薦められる。

ラウンジやエリート特典を軸に据えると、この手の滞在は体感コストが大きく変わってくる。どのカードをどう持つべきかは家庭や利用頻度によって最適解が異なるため、気になる方は下記フォームから遠慮なく尋ねてほしい。

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